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ニードル弁を約1/3程度抜き出し、垂直に立てて手を離した時、自重で降下し着座すれば良い、作動が固い時は交換する。ニードル弁に摩耗、焼付、腐蝕のあるものは交換する。ニードル弁シートの当りを点検し、カーボンの噛込みや軽微な傷のある場合は摺合せ修正する。シート面に損傷がある場合は交換する。
噴口の詰りや清掃はニードルを抜き噴口径よりやや細目の針を噴口部へ廻しながら通しておこない、そのあと噴口径と同じ清掃針を通す。最後に燃料油で洗浄し、圧縮空気を吹き付ける。
噴口がつぶれたり変形拡大したり、腐蝕したものは交換する。
(ii)燃料弁ホルダ
噴射弁の合せ面にある軽微な損傷は油砥石で修正する。ノックピンの曲ったものや折損したものは交換する。
ノズルスプリングに損傷、亀裂へたりなどがある場合は交換する。インタスピンドルの曲り、折損したものは交換する。
取付ナットは十分清掃し、締付ネジ部にへたりのあるものは交換する。又、かえりなどがあるものは修正する。
(iii)噴射圧力の調整
噴射弁をホルダに組付けたあと噴射弁の開弁圧力を規定圧力に調整すると共に噴霧状態の点検をする。
一般に噴射圧力(開弁圧力)は燃焼方式により前記2・7表の範囲内に設定されている。
2・98図に示すようなノズルテスタに噴射弁ホルダを取付け、調圧バネを締付けながら規定圧力で開弁するように調整する。調圧が終了したら調圧ネジをナットで固定する。
最後にノズルテスタのハンドルを1分間に20〜30回の速さで強く押しながら開弁圧力を再点検すると共に噴霧状態を点検する。噴霧テストの場合噴霧を紙の上に吹

 

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2・98図 噴射圧力の調整

 

 

 

 

 

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